家庭人としては評価の対象にならない

一週間ほど前から、旦那が連絡もなく帰ってこないのに、息子も娘も嘔吐下痢。
その上、息子は、頭に6針も縫うほどのけがをしている。
清潔を保つために毎日、傷口をシャワーしなくてはならない。

「ごめんね、ごめんね」と言いながら、私は、嘔吐と下痢でぐったりしている息子の、縫い目のある後頭部をシャワーで流した。

娘も、嘔吐下痢で体力を消耗しきっていた。
日中夜問わず、二人が交互に、嘔吐と下痢を繰り返した。
そのたびに、布団のシーツを代え、床を拭いた。
洗濯機も何度も回さなくてはならなかった。

問題があった。
買い物にいけないということ。
震災のあとで、都内の水道水は乳児に飲ませるわけにはいかない。
おむつも残り少ないし離乳食用の食材ももうない。

脱水症状にならないように、水分補給もさせなきゃいけないのに、このぐったりした子たちをおんぶとベビーカーで、スーパーまで、連れて行っていいのだろうか?

娘は、今朝から、泣くことさえできなくなっていた。
田舎の母に泣きながら電話する。

「もう、だめかもしれない」そしたら、なんと、翌日の夜に、新幹線と電車で10時間以上もかかるところから、きてくれた。
なんと、心強かったことか。

数日間、寝ずに看病していた私は、仮眠をとることができたし、母に子どもたちをみてもらっている間に、買い物に行くこともできた。

母と二人で、交代に、嘔吐や下痢を片付けつづけた。
子育てをしていれば、色々なときがあるし、どこにいて、いつ帰ってくるか分からない旦那とでは、一緒に子どもを育てていくことはできないと確信した出来事の一つである。
いくら、会社では優秀な人材だとしても、家族の一員としては、もう、評価の対象にもならない。

精肉専門
ミートキムラは食肉卸の精肉専門店
東京都荒川区で創業から活気ある精肉専門店として業務に邁進中。全国のご飲食店様と精肉専門を通じた末永いお付き合い。
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