苦手を克服

 田舎から「無農薬で作ってあるからね」と送られてきたキャベツに、くっついていたナメクジ2匹。
苦手すぎて、触ることもできず、しばらく、考えた挙句、筒状に巻いた新聞紙の先端につけて、マンションの5階から、ふるい落とした。

 夕方、子どもたちと川沿いを散歩していたら、不意に、固くて丸いものが、顔にぶつかってきた。
とっさに振り払おうとしたが、それは襟首から服の中に落ちた。
「嫌ぁ~!!」一所懸命に振るったら、裾から、コロンと落っこちてきた。
カナブンだった。勘弁してください。虫、苦手なんです。

そんな私が、とある事情で、田舎に引っ越してきた。
ナメクジやカナブンどころではない。
大きな大きなクモが、夜、寝る間際に、天井をはっているのを発見。
絶句です。

夢中で、子どもたちを非難させ、母たちを起こし、大騒ぎ。
柄の長いほうきで、クモを玄関の方に追いやり、それに、専門の噴射液をかける。
「クモやゴキブリで騒いでいるようでは、ここで暮らしてはいけないよ」
そういう母は、素手で、ゴキブリをも退治するらしい。

嘘でしょ?と思うくらいの足の長いクモ。
不気味を通り越して恐ろしい。
素手でゴキブリ?
ありえない!!

しかし、慣れていかないといけないのだろう。
がんばれ、私!
自己PRの中の、虫嫌いを克服するのだ。
(いや、でも、ゴキブリは無理…)

虫ばかりではない。
気をつけなくてはいけないのは、マムシ。
蛇の一種なのだが、毒を持っている。
厄介なのがこの蛇の性格。草むらから、ピュンと飛び出してきて、噛みつくらしいのだ。
蛇たちが冬眠に入る前の秋が、もっとも危険なのだという。ここでの生活、大丈夫だろうか…。

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