かりんとうのこと

私にたくさんある、時々無性に食べたくなるもの。
その一つにかりんとうがある。

出来れば黒糖がまわりにぎっちりついた、実よりも黒糖が多い大きいやつがいい。
でもそれは結構値が張るので、べつにそんなに大きくないやつでもいい。
とにかく黒糖まみれのやつだったら。

小さい頃はかりんとうが好きではなかった。
そもそも黒糖が嫌いだった。
だから、かりんとうでもふがしでも黒飴でも、黒糖を使ったものはことごとく嫌いだった。

でも大人になって、お酒を飲むようになってから、私は黒糖が大好きになった。
その要因のひとつが、居酒屋で出される黒糖そらまめ。
言うまでもなく、かりかりに干されたそらまめのまわりに、ぎっちり黒糖がまぶしてあるやつだ。
初めてあれを食べながら、これまた黒糖焼酎を飲んだとき、こんなおいしい組み合わせがあるのかと思った。

たまに、食べたことはない、もしくは嫌いだけど、何となく憧れている食べ物というのがあるが、私の場合の黒糖がその類だったのだ(あとはカキ)。
だから、あんまり好きではないのが分かっていながらも居酒屋で注文してみたのだ。
この場合は非常に上手くいって、私は黒糖嫌いを克服できたのである(カキは失敗して、もっと嫌いになってしまった、残念だ)。

それからというもの、お酒に格別合うのは、黒糖もしくはあんこだと信じている。
今日も無性にかりんとうが食べたくなったので買いに行ってきた。

今日のは、渦巻状になっている平たくて丸いやつ。
別に黒糖まみれではないけど、それでもよしとする。
これでやっぱり一杯やろうと思って、楽しみにしているのだ。

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